もちろん、私たち日本人が、世界で最も怠け者だったわけでもなく、最も愚かだったわけでもありません。問題は、私たち普通の日本人が、私たちの生活や将来に影響のある重大な問題を知らされてなかったからです...
マスメディアの報道は、芸能人の不倫や地方のグルメスポット紹介などばかり。時々、ニュースがあっても、首相の食べ方が汚いだの、アメリカ大統領は暴君だの...それに対するコメンテーターと称する人たちは、問題の表面すら知らない、素人ばかりです。建設的な議論よりも、口喧嘩の方が好まれる始末です。
実際、有名人の不倫がここまで大ニュースになる国はほかにありませんし、全てのメディアが全く同じ姿勢で報道するなどという事もありません。米国のニュースは常に国際関係の情報や、ウクライナやイスラエルでの戦況の情報、国家が抱える問題が主で、新聞でもそれが主に一面記事を飾っています。そして、各メディアが、さまざまな切り口から、その問題を提起しています。
日本のメディアや報道は、何か私たちに知られたくない事があるのでしょうか?そのため、他のセンセーショナルな事に目をそらしてるのでしょうか?
政府機関・財務省が...政治家や高級官僚が...中国・ロシア・米国などの外国政府が...私たち一般の日本人を、眠らせておくために、何か知らせたくないことがあるのでしょうか?
事実、日本の重大な問題は、30年もの間放っておかれ、一般人には、一方的な情報を大量に流して、問題について考える機会を奪ってきました。そして、今、先人が築き上げた豊かな日本がガタガタと、音を立てて壊れていき、今を生きる私たち、そして将来を生きる子どもたちが、そのツケを払わされることになっています。
なぜ、誰もが賢明に働いているにもかかわらず、日本人が貧しくなってきたのか?その根本は、私たちが知るべき重大な問題について、何も知らされず、思考を奪われ、沈黙を強いられたことが原因です...